2019.04.01 新着情報

飛騨の薬草を学ぶ教養講座 「ヨモギ」【広報ひだ2018年5月号掲載】

 いよいよ春本番ですね。
 春をイメージできる薬草の一つに、独特の野の香りを放つヨモギがあります。草餅(ヨモギ餅)などに使われますね。

 ヨモギは止血作用が強く、外傷に揉んでつけたりしますが、鼻血、吐血、下血、痔出血などにもよく、内服することで体の内外の出血に幅広く対応できます。

 また、食べたり飲んだりすることで、強壮、健胃、利尿、止瀉、通経、目の疲労など広範囲の効果を表します。そのため草餅などで食べるようになったのです。

 ただし、アク抜きをし過ぎては効果がなくなりますので、ヨモギのカス餅にしないよう注意してください。

 散歩のついでにヨモギの新芽をつまんで取り、毎日5個程食べ続けていると骨粗鬆症が改善すると、村上先生は折に触れ言ってみえました。そのくらい豊富なミネラルが含まれているのです。

 ヨモギは浴湯料として使うと、あせも、冷え性、腰痛、神経痛、リウマチなどに効果があり、美肌効果も期待できます。

 草餅を作るためにアク抜きをしたヨモギの汁も捨てないでください。そこに重曹をいれると鮮やかな青緑色の液体ができます。それを風呂に入れて浴湯料として活用しましょう。

 こんなにたくさんの効果が期待できるヨモギは生命力がとても強く、いつでも道端でみかけることができますが、新芽や茎葉を採取しようとする場合は、アブラムシに注意してください。春先の頃はまだいいのですが、伸びてくるとアブラムシがビッシリ、ということがあります。

 採ったヨモギは草餅の他、天ぷら、みそ汁の具、おひたし、お茶、薬草酒などに活用できます。薬草酒は漬けてすぐにお酒が真っ黒になるほど成分が出てきますよ。

 春から晩秋まで採れるヨモギ、ぜひ常備してその豊富なミネラルを体に補給しましょう。

村上光太郎「薬草を食べる」より

※ひだ森のめぐみでは、薬草の乾燥・粉末加工サービスを始めました。これを機会にぜひご利用ください。

薬草加工サービスWebページをご覧ください

【お問い合わせ先】ひだ森のめぐみ 電話:0577-73-3400

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