2021年08月12日
飛騨市と飛騨市ビジネスサポートセンター(ひだサポ)では、飛騨市を担う若手経営者・後継者を対象としたゼミナール形式のセミナーを開催します。
飛騨市ビジネスサポートセンターで、2年前から月4日間、約130の事業者さんに対して、300件近い相談を行ってきましたが、その中に市内事業者の2代目など後継者の方が一定程度いらっしゃいました。
その方々が背負っている使命は、現経営者がいなくなった後も会社をどう継続させていくかということですが、そんな時に社内に仲間がいないということです。
経営のことを考えているのは自分だけ。ほとんどの社員さんが言われたことをやるだけに終わってしまっていて、自分との違いを感じたり、以前に勤めていた会社との違いを感じたりしているというお話を聞きしました。
中には経営者としての使命感は持っているものの、楽しそうに仕事をしているようには見えない方もありました。
皆さん、こういうことを思っているのは自分だけみたいな感じで話されてるのですが、「そういう方、たくさんいますよ」とお話すると少し安心された顔をします。
こういう境遇や立場の人だけが集まって、学び語り合える場所があれば、経営者仲間として長く付き合える仲間になっていくのではと思って、ひだサポの運営を担当する飛騨市商工課とも相談していたのですが、今回、ゼミナールというかたちで開催を実現してくれました。
ゼミナールという名前をつけたのは、少人数制での開催を考えていたこと。
コロナ禍だから余計にというのもありますが、各回のテーマについて、参加してくれる若手経営者・後継者同士の意見交換を大事にしたいと思っています。
私の考えとしては、家族経営的な経営者ではなく、複数の従業員を雇用している組織作りが必要な会社、または目指している若手経営者、後継者をイメージしています。そういった方々が抱える特有の課題があるように思います。
今回、「若手経営者・後継者」を対象にしていることもあり、年齢は45歳までとさせていただきました。
この年齢にこだわったのは、出来るだけ近い年齢同士の仲間づくりという観点と、参加いただく経営者・後継者の伸びしろに期待したいからです。
ゼミナールに参加いただいた人たちが自分のお店や会社を成長発展させてほしいですし、10年、15年経った時には、経営者仲間とともに、市内事業者の中心的存在であってほしいと思います。
ゼミナールの半分は、私が講師をしますが、残り半分は外部の講師陣にもお願いし、経営者としての知識、見聞を広めていってほしいと思っています。
そのうちの1回は、市長にも登壇いただき、10名の将来を担う経営者たちと語り合っていただきます。こういうことも人口23000人の小さな町だからこそやれることかなと思います。
一応、私はすべての回に関わり、ファシリテーター役も担いますが、みんな意見交換が活発になれば、「伊藤先生の代わりに私がやりますよ!」って言ってもらえると理想かな。
7月半ばから市広報など通じて、飛騨市民には周知を行っている他、JC、商工会青年部、経営者団体、金融機関を通じてPRを行っており、定員の半分以上はすでに申し込みがある状況です。
自分が深く関らわせていただいている町とはいえ、人数、対象者、年齢とここまで限定した取り組みは初めてです。どうなっていくか分かりませんが、私より10歳以上若いであろう経営者・後継者たちの未来に貢献できる機会になればと思っています。
●飛騨市「若手経営者&後継者育成ゼミナール」(9/27~3/23/全12回)
http://www.city.hida.gifu.jp/soshiki/14/33279.html