「実際のところ、地元就職ってどーなのよ?」と、お思いの皆さん。
今回はそんな皆さんと同じ思いを持つ飛騨市内の高校に通うリアル女子高生4人が、飛騨市の市長に直接聞きに行っちゃいました。
知らないよりは、知ってた方が良い! 飛騨で働くことの魅力って何?
すでに来年(2018年)の進路が決まっている現役高校3年生の皆さんと都竹淳也飛騨市長による対談のはじまりはじまり。
市 都竹市長(以下、市):進学就職はみんな決まったの?
尾 尾上明梨(以下、尾):私は高山市に就職します。
岡 岡田莉奈(以下、岡):私も地元就職です。
釜 釜坂実優(以下、釜):私は名古屋の医療事務の専門学校へ行きます。
中 中谷美那(以下、中):私は富山の宿泊関連の会社に決まりました。
市 へ〜。じゃあ、みんな進路は決まっているんだね。今日は何でも聞いてくださいね。
皆 一同(以下、皆):はーい!
中 結婚式関係の仕事に就きたいと思っています。どうして、飛騨では結婚する人が少ないのですか?
市 簡単に言うと人口が少ないからです。もう一つは結婚の仕方も変わってきているよね。近親者のみで食事会だけするっていう結婚の仕方もある。そういう時代の波と人口が少ないのもあって、飛騨でも結婚する人が少なくなったんじゃないかな。結婚する人の数が増えれば増えるほど、僕らは嬉しいですよ。結婚に憧れるような波をブライダル産業で作っていってほしいな。
中 はい。ありがとうございます!
釜 最近進学などで県外へ行く人が増えていますが、地元に帰ってきて就職してほしいという思いはありますか?
市 もう全員帰ってきてもらいたいです!(笑)いきなり地元就職じゃなくても、一旦外の世界を見て、色んなことを勉強したりしていいと思う。この地域全体でみると、飛騨市だけじゃなくて二人のように高山市にも仕事がある。飛騨市に住んで、高山市に通う働き方もある。通うのは大変だけど、飛騨市へ帰ってきて欲しいということはいつも思っています。
釜 はい。ありがとうございます!
岡 今の大人の人は、働く事に関して若い人に何を求めているのかなって。
市 今の大人はというより、僕はっていうことで捉えてもらえれば、すごく伸びる人とそうでない人との差が極端につく時代になってきているなと思うんです。昔みたいに、ずっと勤めていれば上のポストへ昇進する時代ではなくなってきている。その差は何かというと、新しいことを考える力、何かを変える力。それを持っている人が世の中に重宝される時代になってきている。新しいことを考えつく人に共通しているのは、人を観察する力があるっていうこと。どの業種でもそういう力は必要。それは小学校でも高校でも、就職してからでも養える。それを意識していくと5年後、10年後絶対に変わってくるよ。
岡 ありがとうございます。
中 会社へ行く時、女性はメイクをするじゃないですか ? 今はyoutubeを見て、自分で試行錯誤するんですけど、学校でやってもらいたいなって(笑)
市 メイク教室をやるってこと(笑)
尾 少しでもいいので、教えて欲しいなって。興味がない人だと、メイクをしないまま卒業して社会人になって、どうしよう!ってなるので…。
市 確かにそうだよね。みんなはどうやって化粧の勉強をするの?
尾 雑誌を見て勉強します。色んな雑誌を買って読んで。
市 みんな自分でやってるんだね。これは、いい質問だよね!じゃあさ、卒業式が終わってから「これから社会人になる貴方のためのメイク教室」ってのはどう?(笑)
尾 それ嬉しい!
市 堂々とメイク教室ができたら楽しいよね。考えたことなかったけど、面白い話だな〜!ちょっと考えてみようか、餞別代わりに(笑)
尾 餞別(笑)是非!
市 じゃあ、男の子向けにはネクタイの締め方、女の子向けにはメイクかな。それでみんなで楽しく話して、お茶でも飲んで。…お酒は飲めないからね(笑)
尾 (笑)ありがとうございます!
岡 給与が高い企業がたくさんあれば、高卒で地元に残る人が多いと思うのですが、どう思いますか?
市 はっはっは!確かに給与が高いほうが魅力的に見えることは間違いないよね。でも、大事なのは「可処分所得」。つまり自由に使えるお金。使うお金が飛騨の方が実は少ないんです。だから飛騨の人は自分で使えるお金が都会の人より多い。都会で賃貸を借りると家賃がかかる。家を建てるのも、飛騨は土地が安いでしょ。それに、ちょっと外に出てもすぐにお金を使うのが都会。こっちは残念ながら、ショッピングセンターがあまり無い(笑)レジャーに使うお金は少なくて済む。都会の方が使うお金が多いんだよね。そういう風に考えると、何が豊かなのかって、額面の数字じゃなくて使えるお金なのかなって。
尾 なるほど。そんなふうに考えたことなかった。
― 最後に、この記事を読む若い世代へ市長からメッセージをいただけますか?
市 去年の対談では、働くイメージを持てないという話から、地元企業を知って働くイメージを持とうという話をしました。といっても、給与条件とか、休日が何日とかではなくて、うちの会社はこんなに面白いんですよ、みんないきいきと働いているんですよっていう情報を発信することをテーマにしています。今回は生活費やレジャーの話も含めて、飛騨で働くということは、実は豊かな暮らしに繋がっているっていうところを、もっと知ってもらいたいなと思います。地方だからこそできる豊かな社会人生活をみなさんに伝えられるといいなと思っています。今は、ネットで何でも買えるし、情報も得られる。何でも補える時代になってきている。そういう意味では都会との差はなくなってきていると思うんです。飛騨の豊かさや良さを中心に据えながら社会人生活を送るイメージをみなさんにもってもらいたいなと思います。
皆 わかりました。今日はありがとうございました!