クローズアップ企業(2019年度版) 有限会社 蒲酒造場
入社一年目は、お酒の瓶詰め・配送・イベントでの販売等で、多くのお客様と直接関わらせていただく仕事をさせていただきました。二年目からは、製造部の一員として日本酒造りの現場に携わらせていただいています。日本酒造りは季節に寄り添うように仕事が進みます。冬は仕込みをし、夏は出来上がったお酒を瓶詰め、ラベル張り等をして、お客様にお届けする仕事になります。
異業種からの転職です。前職はお客さまと直接触れ合う機会の少ない職種で、生活も不規則でした。そんな時に、四季を通じたものづくりを通して、お客様の笑顔と直接触れ合うことのできる酒蔵の仕事を知り、大きな魅力を感じて、転職を機に飛騨古川へ移住してきました。
酒蔵の一員として作り上げた自慢のお酒を、お客様に「美味しい」と言っていただけるのが一番の喜びです。日本酒はお客様を笑顔にするものですので、毎日の暮らしの中で愛されるお酒造りに関われていることがよかったことです。
地元に帰る際には、製造に携わった日本酒を手土産にもっていくのですが、家族や友人から、「美味しい!」と言ってもらえます。これまでは、普段の仕事の成果を直接身近な人から聞く機会がなかったので、ものづくりに関わっている喜びとやりがいを感じています。
昔から旅行が趣味で時間を作っては国内・海外を問わず旅してきました。美しい景色を見ることと、なんといっても土地土地の美味しいご飯とお酒が大好きなので、移住して日が浅いこともあって、最近は古川の町並みを散歩したり、イベントがあれば参加するなどして、この町の暮らしを旅するように楽しんでいます。
日本酒は日本人にとって、毎晩の晩酌やお祭りやお供え等で、今も地域の暮らしに欠かせないものです。世間には様々な仕事がありますが、日本酒造りは土地に生かされているという実感や、土地の人々の繋がりをとても身近に感じられる。そんなすばらしい仕事です。興味を持たれたら是非一度、酒蔵の仕事を見学にいらしてください。