クローズアップ企業(2022年度版) 株式会社アルプスサイン

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ALPS SIGN

株式会社アルプスサイン

今の職に就いたキッカケ

 就活の時に、やりたいことが見つからず、就職先がなかなか決まらなかったのですが、漠然と屋外で体を動かす仕事に就きたいと考えていました。そんな時に、父から、道路に線をひく仕事がある。という話を聞き興味を持ちました。
 道路に引かれたラインを「区画線」というのですが、その区画線をひく仕事があることを、それまで全然知らなかったんですが、気になって調べているうちに興味をもち、何事も経験だと思い、現職に就くことを決めました。

お仕事の内容は?

 飛騨地域を中心に、標識・ガードレール・カーブミラーなどの交通インフラに必要なサインを設置する仕事です。幅広い業務に当たるのですが、主たる業務は、道路にラインを引く仕事になります。大きく書かれた「止まれ」や、白線は、専用の機械を操作して、手作業で引いているんです。
 現場は大小様々で、国から依頼される大きな現場から、市民の方からの「危ないからカーブミラーを取り付けてほしい」という要請が市に届けられて、工事を行わせていただくケースもあります。

印象深いエピソード

 横断歩道などの短いラインは、手で押す小型の機械を使用してラインを引いていきます。グラウンドに白線を引く様子をイメージしてもらえたら分かりやすいかと思います。
 まず「墨出し」と言って、定められたラインの最初と最後の場所に立ち、ロープを使って垂直なガイドになる線を引きます。そのガイドを頼りに機械を押してラインを引いていきます。
 今はまだ上司の仕事の手元を見て、仕事を覚えている段階なのですが、迷うことなく素早く作業を進めるプロの仕事にいつも驚かされます。自分もいつかあんな風に仕事ができようになりたいと思いながら、目の前の仕事を一生懸命こなしています。

大切にしていること

 ラインを引く作業は、どうしても足元の作業に集中しがちですので、安全確認に気をつけています。ラインは道路工事の最後に道路に施すお化粧のようなものです。工事も佳境に入ったタイミングで、現場に入ることになります。もちろん現場現場で監督さんは異なりますし、注意すべき危険ヶ所も異なります。1日に小さい現場を何ヶ所も回ることもありますので、自分自身の安全確保と、周囲の作業員に危険がないかを相互に確認して、常にコミュニケーションをとりながら作業にあたることを心がけています。

息抜きの方法

 釣りが趣味なので、海釣り山釣りどちらも楽しんでいます。小中高とサッカーをやってきたので、休日は、名古屋グランパスの試合観戦に出かけたりしています。今はなかなか外に出られないので、自宅で試合結果を観て、一喜一憂しています。ラインの仕事は天気仕事なので、雨が降ると仕事ができません。不規則な休みになることもありますが、そんな時は友達と近くの公園でボールを蹴りながら話したりして息抜きしています。

学生へのメッセージ

 学生の頃は意識してませんでしたが、今になって思うと、毎日の登下校の時とか、本当にいろいろな仕事の現場を無意識に通り過ぎていたなと思います。進路に迷ったりするかもしれませんが、世の中にはたくさんの仕事があります。何度でもやり直しがききますし、最初は何も分からなくても、先輩が丁寧に仕事を教えてくれます。何事も挑戦なので、一度飛び込んでみてください!