クローズアップ企業(2022年度版) 株式会社 谷上組
今の職に就いたキッカケ
高校生の頃から、いずれは地元に戻って地域貢献のできる仕事に就きたいと考えていました。大学では土木工学関連の学部を専攻しました。就職活動の際には、大手ゼネコンの仕事を見せていただきましたが、パソコンに向き合う仕事よりも、現場仕事に携わりたい思いが強くなりました。
地元に戻って就職支援の説明会で社長とお話しさせていただく機会があって、この会社で働きたいと思いました。決して大きくはない会社ですが、地域密着の仕事が多くやりがいがあります!
お仕事の内容は?
今日の現場は道路改修工事ですが、土石流対策の堰堤を作る仕事などもあります。多くは国土交通省から請け負った現場での作業です。みなさんも、親御さんの車に乗っている際に、道路を工事している現場を見かけることがあると思います。土木の仕事は多岐に渡るのですが、安心安全な交通インフラを維持管理する大切な仕事です。
まだまだ新人なので、現場では重機の手元作業や、砕石を運ぶ肉体労働が主となります。気合と体力勝負の仕事です!
印象深いエピソード
以前、工程に遅れが出てしまい、秋に終わるはずの現場が、雪の降るなかでの工事となってしまった事がありました。現場では通常の作業に加えて、毎日除雪から始めることになってしまい、大変な苦労が発生してしまいました。
土木の仕事は、試掘調査などの事前調査をどれだけ入念に行っても、分からないことや、図面を現場に当てはめてみたら設計に不備が見つかることもあります。ひとつとして同じ現場はありません、いつも真剣勝負です。
大切にしていること
なによりも大切なのは安全の確保です。重機の近くにいる時は適切な距離をとったり、操縦しているオペレーターから見えるところで作業をすることを心がけています。わからないことをそのままにして、漫然と作業をしていると、それが後から大きな事故や工程に支障をきたす原因になるかもしれません。怒られても、理解するまで聞いて、しっかり確認した上で作業を進めるように心がけています。怒られるのが怖くて、隠し事をすることが、一番良くないことだと思います。
息抜きの方法
趣味の釣りに出かけてます。海釣りが好きで、よく行くのは能登半島の方です。今の時期(取材は9月後半)は、アジの最盛期です! 先日の休みに出かけた時は、小さいやつでしたが、入れ食い状態で100匹ほど釣れました! 釣った魚は、唐揚げにして家族で食べました。やっぱり自分で釣った魚の味は格別ですね! 管理職で普段頭を使う作業が多いので、釣りをしている間は無心になれて、いいリフレッシュになっています。
学生へのメッセージ
学生時代は学校に通うのが嫌で仕方なくて、早く社会に出て自由になりたいと思っていました。お金も時間も服装も自由で、好きなだけ遊べると思ってましたが、実際は全然違いました(笑)
学生の頃は疲れたら少しばかりの手抜きをしても許されましたが、社会に出たら許されません。体力に自信があったので、余裕だと思ってましたが、慣れるまでは必死で大変な毎日でした。
働いてお金をもらうというのは厳しい反面、工事が完成したときの達成感は最高です。想像してみてください! 自分が携わった工事が長い間みんなの暮らしに役立っているんですよ。いつも何気なく歩いている道や橋を一度そんな視点で眺めてみてください。
※ 同記事は3名の方への取材内容を集約して作成したものです。