クローズアップ企業(2023年度版) 社会福祉法人飛騨古川
社会福祉法人飛騨古川
お仕事の内容
在宅介護が困難な利用者様の、生活全般の介護をさせていただいています。主な業務は、入浴、食事、排泄介助などの「身体介護」と、掃除や食事の準備などの「生活援助」等があります。利用者様によって認知症のレベルや体調が異なる為、1人1人に合った介助方法を検討し、介護させていただいています。他にも世間話をしたり、レクリエーションをしたり、ご家族に変わって生活に寄り添うことが主な業務となります。
今の職に就いたきっかけ
亡くなったひいおばあちゃんの言葉がきっかけでした。自宅で寝たきりだったひいおばあちゃんに、ある日、「ちょっと助けてほしい」と声をかけられました。当時、私は高校生で、介護の知識がなかったので、どう接したらいいのか分からず、戸惑うばかりで何もしてあげられませんでした。その後、入院することになったのですが、ひいあばあちゃんは、お見舞いに来た私に「ありがとう」と声をかけてくれました。私は、あの時に助けてあげられなかったことを、ずっと負い目に感じていたので、その言葉を素直に受け取ることが出来ませんでした。もうこんな思いはしたくない、今度はちゃんと助けてあげたいという思いが、この世界に進むきっかけになりました。ひいおばあちゃんが、私の進む道を示してくれました。
ON(お仕事)で大切にしていること
言葉での意思疎通が困難な利用者さんとのやりとりが多いので、日頃から様子をよく観察し、何か小さなことでも気がついたことがあれば、職員間で申し送りや相談、引き継ぎをして、入所者様にとって少しでも心地よく過ごしていただけるように心がけています。
休日の過ごし方
介護の仕事は、シフト制で遅番や夜勤もあるので、どうしても生活リズムが不規則になってしまいます。その為しっかりと休息を取って体調を整えることを心がけています。夜勤明けの時は、昼過ぎまで寝て過ごして、午後から出かけるのですが、休みの日に自宅で過ごすのは何かもったいなく感じてしまって、少しの時間でも外に出てリフレッシュするように心がけています。天気のいい日や、体力に余裕のある休みの日には、友人とショッピングやカフェ巡りに出かけて心と身体をリセットしています。市内のカフェを巡って、美味しいスイーツを食べたり、ドライブで景色を楽しんだり、別にたいした話をするわけでもないのですが、何時間も話し込んだりするのが、いい息抜きになってます。コロナのことがあって、なかなか遠くに出かけたりはできませんが、自分なりに工夫し、休む時はしっかり休み、体調を整えて、日々の仕事に備えています。
介護職は、シフト面や体力的な問題などで大変なことが多い仕事ですが、社会に必要とされている安定した仕事でもあります。加えて、他の仕事と比べて、別れが多い仕事でもありますが、私自身いろいろな方との別れを通じて、たくさん成長させてもらった実感があります。この職に就いていなかったら今の自分はなかったと思っています。
高校生のみなさんは、コロナの蔓延が長く続くなかでの、就職・進学活動となってしまい大変だと思いますが、環境のせいにせず、自分を信じて、後悔をしない選択をしてほしいです。頑張ってください。