2020.11.17 新着情報

飛騨の薬草を学ぶ教養講座 「ネギ」【広報ひだ2020年11月号掲載】

日に日に秋が深まっていますね。ぐっと冷え込む日も増えてきました。指先などが冷たいままで、夜もなかなか眠りにくいということもあるでしょう。そんなときはこれからが旬のネギがおすすめです。

ネギは強壮効果にすぐれ、精神を整え、血流を盛んにしてくれます。あまりに身近な食材なので、薬とは思われていませんが、葱白と呼ばれ古くから使われている生薬なのです。ネギに多く含まれるビタミンB1による強壮効果のほか、不眠症、精神不安や神経衰弱もネギをたくさん食べると解消してくれます。

意外なところでネギを風呂に入れて入浴するともっと簡単に効果があります。これにより、ネギが血液をサラサラにし、血流を改善して体を温め、肉体疲労を取り除いてくれるからです。

また、風邪をひきそうなときはネギを刻んでコップ半分ほど入れ、熱湯を注いで飲み頃になったらその汁を飲むと非常に効果的です。さらにお酒で煎じたり、ショウガや大根おろし、梅干などを入れたりするとこれまた効果的です。

身体を元気にする効果はネギ・タマネギ→ニラ・ノビル→ニンニク→ギョウジャニンニクと強まりますが、体力のない人がニンニクを食べるとかえって逆効果になってしまいますので、普通の体力の人が日常に使用するにはネギやタマネギ、ニラやノビルで、ニンニクは時々、また、生食よりは煮たり焼いたりといった感じでやってみるのがいいでしょう。

寒い日は思わず暖房のスイッチに手が伸び、設定温度も上げてしまいがちですが、まずはネギなどの身体を中から温める食材を多く使用し、温かい服装で、そして少し体を動かしてみてはいかがでしょう。

村上光太郎「薬草を食べる」より

※ひだ森のめぐみでは、薬草の乾燥・粉末加工サービスを始めました。これを機会にぜひご利用ください。

薬草加工サービスWebページをご覧ください

【お問い合わせ先】ひだ森のめぐみ 電話:0577-73-3400

知る

share

PREV

2020.10.16 新着情報
飛騨市薬草フェスティバル2020が開催されました。

2020.11.18
朝霧の森の整備作業を行いました。

NEXT