2021.04.20 ASAGIRI
例年の「朝霧の森」の冬は、永く深く遠いイメージでしたが...
今年は暖冬の影響で、今までになく新鮮な「朝霧の春」を感じることができます。
いつもなら雪が解けてようやくお目見えする薬草たちは、既に花を咲かせ、若々しい緑の葉を森の至る所で輝かせはじめています。 「すぱ~ふる」裏手の北ルートでは「ユキノシタ・イカリソウ・ヨモギ・タラノキ・オウレン・フキノトウ・カキドオシ」など...。「クロモジ・タムシバ」などの薬木には可愛い蕾や花を見ることもできます。また、春と言えば「サクラ」ですが、桜も薬木のひとつですね。
そして、ひと際目立つ春の薬草は「イカリソウ(碇草)」。茎葉は生薬として昔から使われてきました。主要成分にイカリインが含まれており、滋養強壮を目的として栄養ドリンクや薬用酒などにも配合されています。4~5月頃、花弁が四方に広がる可愛い花を咲かせます。その姿はまさに「船の碇(いかり)」そのもの。淡黄色や白、薄紫、赤紫など飛騨の山でも色んな碇草に出会えます。
ぜひ「朝霧の春」を見つけてくださいね!
薬草プロジェクト 白川・仲島
イカリソウ
ユキノシタ
クロモジ
カキドオシ・フキ