2020.08.18 新着情報
今年は近年にない長い梅雨、短い夏として記録に残りそうです。
朝夕は涼しくても9月いっぱいくらいまでは日中暑い日が続きます。
飛騨の夏は朝晩と日中の気温差がとても大きいことから、体はそれに対応しようとして代謝にミネラルの消費が大きくなります。そのための十分なミネラルが体にないと疲れたり病気になったりします。
そんな時にいいのがミョウガです。この時期は素麺や味噌汁に刻んで入れる具であったり、酢の物にしたりしますね。ミョウガが食卓に並ぶと夏を感じます。
あの独特の香りと味わいは気持ちがシャキッとしますが、その理由の一つがミョウガに含まれるα−ピネンという成分。これには森林浴と同じ効果があるようです。それらミョウガの芳香成分は集中力や記憶力を増し、食欲を増して消化を促進、発汗を促し体温を下げる効果があります。
ミョウガを食べると物忘れをするなんて俗説もありますが、実態はその反対で、気持ちを切り替え、記憶力を高めてくれるのです。また、不眠や咳などにも効くというのですから、まさに夏を乗り切るためにあるような素晴らしい食材です。
ミョウガの芳香成分に効果があるので、煮てしまうととんでしまいます。食べる時に生のものを刻んで添えるのがいいですね。
また、ミョウガの根はとても元気に繁茂するのですが、その根は腎臓の機能を高めて月経不順や生理痛に効果があります。なじみはないと思いますが、根の活用も試してみてはどうでしょう。
この他にミョウガをすり下ろした汁が体重の増加や脂肪組織の増加を抑制したという研究結果もあるそうです。
夏を感じられ、薬味として美味しいと思っていたミョウガ、実は夏の暑さを乗り切る多彩な効果を持った薬草です。ぜひ積極的に食べましょう。
村上光太郎「薬草を食べる」より
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