2019.04.01
小さい頃、蓄膿症に効くと、生葉を丸めて鼻に詰めたり、体にいいからとあの独特の香りのするお茶を飲んだりしませんでしたか?
民間薬の代表的存在のドクダミは三毒(先天の毒、後天の毒、食毒)を消すと言われ、生薬名はたくさんの効能を表す十薬(重薬)。
村上先生の著書にはドクダミだけを紹介した本があるくらい効能と活用法がたくさんあります。
ドクダミの大きな特徴の一つは生葉と乾燥葉では違う効能を示すことです。
葉を乾燥させた十薬は解毒、利尿、整腸剤、高血圧、アレルギーなど、生葉は排膿、抗菌作用があります。生か乾燥かでこんなに効果が違うなんて面白いですね。
活用法として手軽なのは、道の駅や地場産市場などで売っている乾燥したドクダミ。こんな素晴らしい加工品が身近にあるのも飛騨に暮らすメリットの一つです。常時ストックしておき、お茶にして毎日積極的に飲みましょう。
生葉の排膿、抗菌の効果を、また青汁を直接飲んでみたい方は絞った青汁を1?2日間冷蔵庫に入れておきましょう。不思議とあの臭いが取れます。飲む際には少しあら塩を加えると効果が早く出るそうです。青汁は皮膚に塗布することでも湿疹やニキビ、切り傷など様々な効果があります。
生葉と乾燥葉、この二つの効果を併せ持ち、尚且つ強精作用まであるのが、村上先生おすすめのドクダミワインです。青汁にハチミツを加えて発酵させるこのワイン、色、味、香りを例えてリンゴワインの様だと言われました。特に強精効果、高齢の方なら少量でも効果が表れやすいのが特徴です。
こんな素晴らしいドクダミワインを作るなら、花が咲く前に絞るようにしましょう。花が咲くまでが水分が多く、青汁も量がとれるためです。
薬草をうまく体に取り入れて、今からしっかり体づくりをし、これから来る暑い夏に備えましょう。
村上光太郎「薬草を食べる」より
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