2021.07.15 新着情報

飛騨の薬草を学ぶ教養講座 「クワ」【広報ひだ2021年7月号掲載】

今の時期を毎年楽しみにしています。クワの実がなるからです。 熟した実の甘くて深い味わいが本当に大好きで、手が紫に染まるまで取って食べて楽しむことにしています。

そんなクワは山野に自生し、養蚕のために古くから畑で栽培されていた落葉高木ですが、現在では木にまで育ち、なおかつ実をつけるものは中々見当たりません。

クワは生命力が強い植物で、葉、実、根に効能があるとされ、葉は補血、強壮、高血圧、動脈硬化などに、乾燥させた根は消炎、利尿、鎮咳などに、果実は滋養強壮、利尿、鎮咳、冷え性、不眠などに効果があるといわれています。

活用として手軽なものは、葉っぱを乾燥し、お茶にして飲んだり、粉にして色々なものに混ぜて使うのがいいのですが、葉っぱはそのまま乾燥させると青臭さが残ることがありますので、一度蒸してから乾燥させるとよいでしょう。手始めに、色々なところでクワの葉のお茶や、粉末が売られているので、そちらを利用してもよいと思います。

実は、自分で焼酎漬けやジャムを作りたいところですが、熟した実はとても柔らかく痛みやすいことから加工品がほとんどで実そのものはまず出回っていないのが現状です。

そんな貴重な実がなるクワの木を探してみてはどうでしょう。

効 能:補血、強壮、高血圧、動脈硬化、不眠症、脳出血など

購入先:野山、産直市場、自家栽培

村上光太郎「薬草療法ハンドブック」より

※ひだ森のめぐみでは、薬草の乾燥・粉末加工サービスを始めました。これを機会にぜひご利用ください。

薬草加工サービスWebページをご覧ください

【お問い合わせ先】ひだ森のめぐみ 電話:0577-73-3400

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